12月19日、秋篠宮、同妃両殿下が、東日本大震災の文化財レスキュー事業視察などを目的に気仙入りされました。 あっ、気仙とは、岩手県大船渡(三陸町含む)、陸前高田、住田町のことを一括りとして気仙地区と言います。 宮城県の気仙沼のことではありません。 陸前高田市は、市立博物館、海と貝のミュージアム(貴重な貝などをたくさん保管展示していました)、岩手県指定文化財の吉田家文書など、貴重な資料、標本、文献が全部津波に流されてしまいました。 震災直後は大切な文献や資料などが散乱していたことでしょう。ミュージアムの職員1人、市立図書館と市立博物館の職員は全員が亡くなってしまいました。 私も海と貝のミュージアムや市立博物館には、子供たちが小さいころは何度か行きました。今は図書館も博物館も解体され、ミュージアムは廃墟となっています。 海水に浸かった資料や貝、標本を瓦礫の中から回収し、全国の応援をいただきながら復旧作業が行われているのです。 とても大変な作業のようです。 陸前高田市の市立博物館ができたのは1959(昭和34)年。公立の登録博物館としては東北で第1号だそうです。学術的価値の高い資料がたくさん存在したのです。 今回、秋篠宮ご夫妻は市立博物館で所蔵していた貝類の安定化作業をご視察されました。 その後高田町の仮設住宅をご訪問され、仮設住宅の皆さんと懇談されたようです。 私もお会いしたかったなぁ